喪中・忌中

喪中に「良いお年を」は言っていいか?言い換えと言われた時の返し方を解説

喪中に「良いお年を」は言っていいか?言い換えと言われた時の返し方を解説
木田健太郎

仕事納めの日、職場の先輩が今年お父さんを亡くしていたことを思い出した。いつものように「良いお年を」と言っていいのだろうか。逆に、自分が喪中なのに「良いお年を」と言われたら、同じように返していいのか——。年の瀬の何気ない挨拶だからこそ、喪中の年は迷う方が多いものです。

結論をお伝えします。「良いお年を」は新年を祝う言葉ではないので、喪中だからといって絶対に使ってはいけないわけではありません。ただ、相手が喪中だと知っている場合は、「来年もよろしくお願いします」と言い換えるのが無難です。自分が喪中のときに「良いお年を」と言われたら、「ありがとうございます。来年もよろしくお願いします」と返せば十分です。

この記事では、「良いお年を」が喪中に気にされる理由、相手別・場面別の言い換え、言われたときの返し方、うっかり言ってしまったときの考え方まで整理します。

結論:喪中の年末の挨拶 早見表

状況 挨拶の目安
相手が喪中か知らない 「良いお年を」でOK
相手が喪中だと知っている 「来年もよろしくお願いします」に言い換える
相手が忌中(亡くなって日が浅い) 「どうか無理なさらずに」など気遣いの言葉を
自分が喪中で「良いお年を」と言われた 「ありがとうございます。来年もよろしくお願いします」
うっかり言ってしまった 気にしすぎなくてよい。謝るほどのことではない

年末の挨拶、相手によってどう言う?

年末に別れ際の挨拶をする
相手は喪中?
知らない・喪中ではない

「良いお年を」でOKふだんどおりの挨拶で構わない
喪中(忌明け後)

「来年もよろしくお願いします」「良いお年を」は避けるのが無難
忌中(亡くなって日が浅い)

気遣いの言葉を添える「どうか無理なさらずに」など
自分が喪中のときに「良いお年を」と言われたら、「ありがとう、来年もよろしく」で十分です

「良いお年を」は喪中に使ってはいけない言葉?

新年を祝う「おめでとう」とは違う

喪中に控えるのは、「あけましておめでとうございます」のような新年を祝う言葉です。一方、「良いお年を」は「良いお年をお迎えください」を略した言葉で、相手が穏やかに新年を迎えられるよう願う、年末の気遣いの挨拶です。お祝いの言葉ではないので、使ったからといってマナー違反になるわけではありません。

それでも言い換えたほうがよい理由

ただ、大切な人を亡くした年の暮れは、新しい年を「良い年」と思える気持ちになれない人もいます。「良いお年を」という言葉に、少し寂しさを感じる方がいるのも事実です。相手が喪中だと知っているなら、あえて使わずに言い換えるほうが、相手の気持ちに寄り添った挨拶になります。

喪中かどうかわからない相手には普通に使ってよい

相手の事情を知らないまま「良いお年を」と言うのは、ごく自然なことです。年末の挨拶のたびに相手の喪中を気にする必要はありません。

相手が喪中のときの言い換え

基本は「来年もよろしくお願いします」

いちばん使いやすいのは、「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」です。一年のお礼と、来年のお願いだけなので、相手が喪中でも気を遣わせません。

気遣いの言葉を添えると、より丁寧に

相手の体調や気持ちを思いやる言葉を添えると、温かい印象になります。

  • 「寒くなりますので、どうぞお体を大切に」
  • 「穏やかな年末をお過ごしください」
  • 「年末年始、ゆっくり休めるといいですね」

場面別 喪中の相手への年末の挨拶

場面こう言い換える
職場での別れ際→今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします
取引先へのメールの結び→来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます
友人へのLINE→今年もありがとう。寒いから体に気をつけてね
親戚への電話→穏やかな年末をお過ごしください

忌中の相手には、挨拶は短く

亡くなってからまだ日が浅い忌中の相手は、葬儀や手続きで心身ともに疲れています。年末の挨拶は短く、「何かあったら言ってくださいね」「どうか無理なさらずに」と気遣いを伝える程度にしましょう。職場の同僚にかける言葉については、身内を亡くした同僚にかける言葉は?でまとめています。

自分が喪中で「良いお年を」と言われたら

「ありがとう、来年もよろしく」で十分

自分が喪中のときに「良いお年を」と言われても、相手は気遣いのつもりで言ってくれています。「ありがとうございます。来年もよろしくお願いします」と返せば十分です。喪中であることを説明したり、言葉を訂正したりする必要はありません。

「良いお年を」と返してもマナー違反ではない

反射的に「良いお年を」と返してしまっても、問題はありません。「良いお年を」は相手の新年を願う言葉なので、喪中の人が使っても失礼にはあたりません。自分の気持ちに合う言葉を選べば大丈夫です。

喪中を伝えたいときの一言

親しい相手に、年明けの挨拶を控えることを伝えておきたい場合は、次のように一言添えると角が立ちません。

今年もありがとうございました。
実は今年は喪中なので、年明けのご挨拶は控えさせてくださいね。
来年もどうぞよろしくお願いします。

年賀状やメールの年末の挨拶

ビジネスメールの結びの言い換え

年内最後のメールを「良いお年をお迎えください」で結ぶことも多いと思います。相手が喪中だと知っている場合は、「来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます」とすれば、相手に気を遣わせません。喪中の年の仕事の年賀状については、喪中でも仕事の年賀状は出していいか?で解説しています。

年明けの挨拶は「おめでとう」を避ける

年が明けたら、喪中の相手に「あけましておめでとうございます」は使わず、「今年もよろしくお願いします」と挨拶しましょう。喪中の年のお正月全体の過ごし方は、喪中の正月はどう過ごす?でまとめています。

よくある疑問

喪中の人に「良いお年を」と言ってしまった。謝るべき?

謝るほどのことではありません。「良いお年を」は相手を思いやる言葉なので、相手も嫌な気持ちにはなっていないことがほとんどです。わざわざ謝ると、かえって相手に気を遣わせてしまいます。次に会ったときに、自然に「今年もよろしくお願いします」と挨拶すれば十分です。

喪中はがきをもらった相手に、年末の挨拶をしてもいい?

年末の挨拶をすること自体は問題ありません。ただ、「良いお年を」より「来年もよろしくお願いします」のほうが無難です。喪中はがきへの返事の書き方は、喪中はがきが届いたらどうする?をご覧ください。

SNSで「良いお年を」と投稿してもいい?

自分が喪中でも、年末の挨拶として投稿すること自体は問題ありません。気になる場合は「今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします」とすれば、誰が見ても違和感がありません。喪中のSNSの考え方は、喪中・忌中にSNS投稿は控えるべきか?で解説しています。

まとめ

喪中の年末の挨拶について、ポイントを整理します。

  • 「良いお年を」はお祝いの言葉ではない:喪中でも絶対に使ってはいけないわけではない
  • 相手が喪中だと知っているなら:「来年もよろしくお願いします」に言い換えるのが無難
  • 相手が忌中なら:挨拶は短く、「無理なさらずに」と気遣いを伝える
  • 自分が喪中で言われたら:「ありがとうございます。来年もよろしくお願いします」で十分
  • うっかり言ってしまっても:謝るほどのことではない

年末の挨拶は、一年のお礼と相手への思いやりを伝えるためのものです。喪中の相手には、言葉の正しさよりも「気にかけています」という気持ちが伝わることが何より大切です。迷ったら「来年もよろしくお願いします」——この一言を覚えておけば、どんな場面でも困りません。

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家族の終活ノート
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終活ブロガー
義祖母が2024年に90歳を迎えたことをきっかけに、相続・後見・葬儀を家族で一から調べ始めました。最初は「相続税ってそもそもいくらから払うの?」というレベルで、法務局に電話して手続きを確認したり、銀行の窓口で口座凍結の話を聞いたりしながら少しずつ知識を積み上げました。弁護士でも税理士でもありませんが、「同じ状況の家族が調べたらこうなった」という記録として、費用・期限・手順を具体的に書くことを大切にしています。
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