葬儀・お墓

年末年始に家族が亡くなったらどうする?火葬場の休みと葬儀日程と安置の費用を解説

木田健太郎

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12月の終わりや、お正月の最中に家族が亡くなった。葬儀社に連絡したら「火葬場がお休みなので、葬儀は年明けになります」と言われた。役所も閉まっているし、お寺も忙しそう。年賀状はもう出してしまったし、正月飾りも飾ったまま——。年末年始の不幸は、ふだん以上に段取りで迷うことが多くなります。

結論をお伝えします。年末年始は火葬場が休みになる日が多く、葬儀まで日数が空きやすい時期です。まずは葬儀社に連絡して安置場所を決め、火葬場の休業日と空き状況を確認してから日程を組みましょう。日数が延びるぶん安置料とドライアイス代がかかるので、見積もりで確認しておくと安心です。年賀状や正月飾りは、あとからでも落ち着いて対応できます。

この記事では、火葬場の休み、安置の費用、役所とお寺への連絡、年賀状や正月飾りの扱いまで、年末年始ならではのポイントを順に整理します。

結論:年末年始に亡くなったときの早見表

項目 年末年始の注意点
火葬場 元日を中心に休業する施設が多い。12月30日〜1月3日ごろ休む施設や、友引が休みの施設も
葬儀の日程 火葬場の空きに合わせるため、ふだんより日数が空きやすい
安置の費用 日数分の安置料・ドライアイス代がかかる。見積もりで確認
死亡届 役所の時間外窓口で受け付けている自治体が多い
お寺 年始の行事で忙しいため、すぐに連絡を
年賀状 喪中はがきが間に合わなければ、松の内明けに寒中見舞い
正月飾り 外しておく。神棚は封じる

年末年始に亡くなったときの流れ

  1. 亡くなった直後葬儀社に連絡し、安置場所を決める葬儀社は年末年始も24時間対応のところが多い
  2. 当日〜翌日火葬場の空きを確認して日程を決める元日や友引の休み、臨時開場の有無を葬儀社に確認
  3. 火葬まで自宅か安置施設で安置する日数が延びると安置料とドライアイス代が増える
  4. 通夜・葬儀三が日を避けて行うことが多いお寺にも早めに連絡を
  5. 松の内明け年賀状をくれた人に寒中見舞いを出す1月8日〜2月3日ごろ

年末年始は火葬場が休みになりやすい

元日を中心に休業する施設が多い

火葬場の休業日は施設ごとに違いますが、元日(1月1日)は休みにしているところが多く、12月30日から1月3日ごろまで休む施設もあります。また、「友を引く」として友引の日を休みにしている火葬場も多く、年末年始と友引が重なると、さらに日程が後ろにずれることがあります。

一方で、年末年始に臨時で開場する火葬場もあります。休業日は年によって変わるので、利用する火葬場の予定は、葬儀社を通じて必ず確認してください。

年末年始は混み合いやすい

冬は亡くなる方が増える時期で、休業日の前後には火葬の予約が集中します。地域によっては、亡くなってから火葬まで1週間ほど待つこともあります。日程が先になっても、遺族の対応が悪かったわけではありません。焦らずに、葬儀社と相談しながら決めましょう。

年末年始だから割増料金になるわけではない

年末年始だからといって、葬儀の基本料金に特別な割増がつくことはあまりありません。費用が増えやすいのは、日数が延びることによる安置料やドライアイス代です。葬儀費用全体の目安は、葬儀費用の相場と安く抑える方法で解説しています。

葬儀までの安置と費用

安置場所は自宅か、葬儀社の安置施設

火葬までの間、故人は自宅か、葬儀社や斎場の安置施設に安置します。自宅で安置する場合は、部屋をできるだけ涼しく保ち、葬儀社がドライアイスを交換しに来てくれます。マンションで搬入が難しい場合や、年末年始で家族の出入りが多い場合は、安置施設を選ぶと負担が軽くなります。

日数が延びるぶんの費用を確認しておく

安置施設の利用料やドライアイス代は、1日あたりいくら、という形でかかるのが一般的です。葬儀社や地域によって差がありますが、両方合わせて1日1万円前後かかることも珍しくありません。年末年始で日数が延びそうなときは、「何日分を見込んでいるか」「1日延びるといくら増えるか」を見積もりの段階で聞いておきましょう。

最後のお別れの時間が増えると考える

日数が空くことは負担ばかりではありません。遠方の親族が帰省している時期でもあり、ゆっくりお別れの時間を取れたという声も多くあります。故人のそばで過ごせる時間として、家族で大切にしてください。

役所・お寺・親族への連絡

死亡届は時間外窓口で出せることが多い

死亡届は、亡くなったことを知った日から7日以内に提出します。役所が閉まっている年末年始でも、守衛室などの時間外窓口で死亡届を受け付けている自治体が多くあります。ただし、火葬許可証の交付が開庁日になる場合もあるので、提出は葬儀社に代行してもらい、段取りを相談するのが確実です。葬儀後の手続き全体は、葬儀後にやること一覧で期限順に整理しています。

お寺にはすぐ連絡する

年末年始は、お寺も除夜の鐘や年始の行事で忙しい時期です。菩提寺がある場合は、亡くなったらできるだけ早く連絡し、通夜・葬儀に来てもらえる日を確認しましょう。お寺の都合と火葬場の空きをあわせて、日程を決めることになります。

親族への連絡は帰省の予定も考えて

年末年始は親族が帰省していたり、旅行に出ていたりする時期です。日程が決まったら、早めに連絡しましょう。帰省の予定を変えてもらう必要がある人には、決まっていることだけでも先に伝えておくと親切です。

年賀状と正月飾りはどうする?

喪中はがきが間に合わなければ寒中見舞いで

12月に入ってから亡くなった場合、喪中はがきを出すのは間に合わないことがほとんどです。その場合は年賀状を出さずに、届いた年賀状への返事として、松の内が明けてから寒中見舞いで知らせれば大丈夫です(1月8日〜2月3日ごろ)。年賀状をすでに投函してしまった場合でも、相手は事情を知れば理解してくれます。

寒中見舞いの文例は、喪中に年賀状が届いたらどうする?で紹介しています。喪中はがきを出すかどうかの考え方は、喪中はがきはいつまでに誰に出すのか?をご覧ください。

正月飾りは外し、神棚は封じる

門松やしめ縄、鏡餅などの正月飾りをすでに飾っている場合は、外しておきましょう。神棚がある家では、扉を閉めて白い半紙を貼る「神棚封じ」をします。やり方は神棚封じのやり方は?で解説しています。

忌中のお正月は静かに過ごす

亡くなってから四十九日までは忌中にあたるため、お正月のお祝いや神社への初詣は控えます。おせちやお雑煮をどうするかは、喪中の正月はどう過ごす?でまとめています。

年末年始ならではの困りごとと対処

困りごとこうする
火葬場が休みで、葬儀まで日数が空く→安置日数と1日あたりの費用を見積もりで確認する
役所が閉まっている→死亡届は時間外窓口へ。手続きは葬儀社に相談
お寺が年始の行事で忙しい→亡くなったらすぐに菩提寺へ連絡する
喪中はがきが間に合わない→年賀状を出さず、松の内明けに寒中見舞いで知らせる
正月飾りをもう飾っている→外して、神棚は封じておく

年末年始の葬儀で慌てないために

喪服や数珠は早めに確認しておく

年末年始は、紳士服店や百貨店の営業時間が短くなったり、休業したりします。葬儀の日程が決まったら、家族全員の喪服・靴・バッグ・数珠がそろっているか、早めに確認しておきましょう。サイズが合わない、カビが生えていたといったトラブルに気づくのが、葬儀の前日では間に合わないことがあります。

手持ちの喪服がない、買いに行く時間がないという場合は、自宅に届くレンタルを使う方法もあります。日数に余裕があるぶん、年末年始でも配送の日程を調整しやすいのが利点です。

よくある疑問

元日に亡くなった場合、葬儀はいつになる?

元日は火葬場が休みのところが多いため、早くても1月2日以降、混み具合によっては1月4日以降になることもあります。友引の日も避けることが多いので、葬儀社に火葬場の空きを確認してもらいましょう。

三が日に葬儀をしてもいい?

三が日に葬儀をしてはいけないという決まりはありません。ただ、参列者が予定を立てにくいことや、お寺・火葬場の都合もあり、三が日を避けて行うことが多いのが実情です。火葬場が開いていて、家族とお寺の都合が合うなら、行っても問題ありません。

忌引き休暇と年末年始休暇が重なったら?

忌引き休暇の数え方は会社の規定によって違います。休日を含めて数える会社もあれば、営業日だけで数える会社もあります。年明けの出勤日に影響することがあるので、早めに職場へ連絡して確認しておきましょう。

年末年始に忌引き休暇を取るときの日数の数え方については、忌引き休暇が年末年始と重なったら延びる?日数の数え方と会社への連絡を解説で解説しています。

まとめ

年末年始に家族が亡くなったときのポイントを整理します。

  • まず葬儀社へ連絡:安置場所を決め、火葬場の休業日と空きを確認してから日程を組む
  • 火葬場は元日を中心に休み:12月30日〜1月3日ごろ休む施設や、友引休みの施設もある
  • 安置の費用を確認:日数分の安置料とドライアイス代がかかる。見積もりで「1日いくら」を聞いておく
  • 死亡届とお寺:死亡届は時間外窓口で出せることが多い。お寺にはすぐ連絡する
  • 年賀状と正月飾り:喪中はがきが間に合わなければ松の内明けに寒中見舞い。正月飾りは外し、神棚は封じる

年末年始の不幸は、世の中が休みに入っているぶん、思うように物事が進まないことがあります。それでも、葬儀社に連絡して安置さえ決まれば、あとは日程に合わせて一つずつ進めれば大丈夫です。家族で過ごせる時間が増えたと考えて、故人とのお別れを大切にしてください。

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家族の終活ノート
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義祖母が2024年に90歳を迎えたことをきっかけに、相続・後見・葬儀を家族で一から調べ始めました。最初は「相続税ってそもそもいくらから払うの?」というレベルで、法務局に電話して手続きを確認したり、銀行の窓口で口座凍結の話を聞いたりしながら少しずつ知識を積み上げました。弁護士でも税理士でもありませんが、「同じ状況の家族が調べたらこうなった」という記録として、費用・期限・手順を具体的に書くことを大切にしています。
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