喪中・忌中

喪中はがきが届いたらどうする?返事の出し方と年賀状を出してしまった時の対処を解説

木田健太郎

11月に入って、ポストに喪中はがきが届いた。返事は出したほうがいいのだろうか。年賀状のリストから外すのは当然として、家族の分はどうする?それに、もう年賀状を書いてしまっていたら——。喪中はがきを受け取った側も、意外と迷うことが多いものです。

結論をお伝えします。喪中はがきへの返事は、必ず出さなければいけないものではありません。まずは、その相手に年賀状を送らないことが一番の対応です。気持ちを伝えたい場合は、年内なら「喪中見舞い」、年が明けてからなら「寒中見舞い」を送ります。

うっかり年賀状を出してしまった場合も、慌てる必要はありません。配達前なら郵便局で取り戻せることがあり、届いてしまったら寒中見舞いでお詫びすれば大丈夫です。この記事では、返事の出し方と文例、年賀状を出してしまったときの対処まで、順に整理します。

結論:喪中はがきが届いたときの早見表

状況 すること 時期
まず全員 その相手(家族を含む)に年賀状を送らない 年賀状を書く前に
お悔やみを伝えたい 喪中見舞いを送る 届いたら早めに、年内に
年内に間に合わなかった 寒中見舞いを送る 1月8日〜2月3日ごろ
年賀状を投函してしまった(配達前) 郵便局で取戻し請求をする 元日の配達前に
年賀状が届いてしまった 寒中見舞いでお詫びする 1月8日〜2月3日ごろ

喪中はがきが届いたら、こう判断する

喪中はがきが届いた
年賀状の送り先から外すはがきの差出人だけでなく、同じ世帯の家族も
お悔やみの気持ちを伝えたい?
いいえ

返事は出さなくてOK年賀状を控えるだけで十分
はい

年内なら 喪中見舞い年明けなら 寒中見舞い(1/8〜2/3ごろ)
※関西など松の内が1月15日までの地域では、寒中見舞いは1月16日以降に

喪中はがきを受け取ったら最初にすること

年賀状の送り先リストから外す

喪中はがきは、「新年の挨拶を控えます」というお知らせです。受け取ったら、まずその相手を年賀状の送り先リストから外しましょう。年賀状ソフトやスマホのアプリで住所録を管理している場合は、「今年は送らない」設定にしておくと、うっかり印刷してしまうのを防げます。

差出人の家族にも年賀状を送らない

喪中はがきは、夫婦連名や家族の代表者の名前で届くことが多くあります。その場合は、はがきに名前のある人だけでなく、同じ世帯の家族にも年賀状を送らないのが一般的です。たとえば友人から届いた場合、その友人の配偶者や子どもあての年賀状も控えます。

喪中はがきは出す側のマナーも知っておく

喪中はがきを出す側の時期や範囲を知っておくと、受け取った側の対応も考えやすくなります。出す側のマナーは喪中はがきはいつまでに誰に出すのか?で解説しています。

返事は必要?出す場合の選び方

返事は必須ではない

喪中はがきは「お知らせ」なので、返事を出さなくても失礼にはなりません。特に、故人と面識がない場合や、仕事上の付き合いだけの相手であれば、年賀状を控えるだけで十分です。

気持ちを伝えたいときの2つの方法

方法 時期 向いている場合
喪中見舞い 喪中はがきが届いたら早めに、年内に 親しい相手、故人と面識があった場合、喪中はがきで初めて訃報を知った場合
寒中見舞い 松の内が明けてから立春の前日まで(1月8日〜2月3日ごろ) 年内に出しそびれた場合、年始の挨拶の代わりに近況を伝えたい場合

寒中見舞いは、松の内(一般的に1月7日まで、関西などでは1月15日まで)が明けてから出すものです。関西などで松の内が1月15日までの地域では、1月16日以降に届くようにしましょう。

お線香やお供えを添えてもよい

喪中はがきで初めて訃報を知り、香典を渡せなかった場合などは、喪中見舞いにお線香やお花、お菓子などのお供えを添えて贈ることもあります。相手にお返しの気遣いをさせないよう、控えめな品を選ぶのがポイントです。

喪中見舞いの書き方と文例

基本の構成

  1. 喪中はがきをいただいたお礼(お知らせへの感謝)
  2. お悔やみの言葉
  3. 相手を気遣う言葉
  4. 日付(「令和八年十二月」など月まで)

喪中見舞いでは「拝啓」などの頭語や時候の挨拶は省き、すぐに本題に入ります。「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉や、「死去」などの直接的な表現は避けましょう。

文例1:友人あて

喪中お見舞い申し上げます
ご服喪中とのおはがきをいただき 驚いております
お父様のご冥福を心よりお祈りいたします
寒さが厳しくなりますので どうかご自愛ください

文例2:目上の方あて

喪中お見舞い申し上げます
ご丁寧なおはがきをいただき 誠にありがとうございました
ご母堂様のご逝去を存じ上げず ご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます
心よりご冥福をお祈りいたしますとともに 皆様のご健康をお祈り申し上げます

文例3:お供えを添えるとき

喪中お見舞い申し上げます
お知らせをいただき 心よりお悔やみ申し上げます
心ばかりのお線香をお送りいたしましたので ご仏前にお供えいただければ幸いです
どうぞお体を大切にお過ごしください

年賀状を出してしまったときの対処

喪中はがきを受け取った年末年始の流れ(2026〜2027年)

  1. 11月〜12月上旬喪中はがきが届く年賀状の送り先リストから外しておく
  2. 12月中喪中見舞いを出す(出す場合)届いたら早めに、年内に届くように
  3. 12月20日〜27日年賀状の投函期間うっかり出してしまったら、元日の配達前に郵便局で取戻し請求(配達局550円・その他750円)
  4. 1月1日年賀状が配達される届いてしまっても、慌てなくて大丈夫
  5. 1月8日〜2月3日ごろ寒中見舞いを出す年内に出しそびれた場合や、年賀状を出してしまったお詫びに

投函後でも配達前なら取り戻せる

喪中はがきに気づかず年賀状を投函してしまった場合でも、相手に届く前であれば、郵便局の「取戻し請求」で配達を止められることがあります。2027年用の年賀状は、2026年12月20日から受付が始まり、元日に配達されます(参考:郵便局のプリントサービス)。投函から元日までの間に気づけば、間に合う可能性があります。

取戻し請求は郵便局の窓口で行い、本人確認書類が必要です。手数料は、日本郵便の料金表で次のように定められています(参考:日本郵便「国内の料金表(手数料)」)。

請求する郵便局・タイミング 手数料
差し出した郵便局で、配達や発送の準備が終わる前 無料
配達を担当する郵便局 550円
それ以外の郵便局 750円

はがき代は戻らないので、1通だけのために手続きするかどうかは、相手との関係で判断しましょう。

届いてしまったら寒中見舞いでお詫びする

年賀状が届いてしまった場合は、松の内が明けてから寒中見舞いでお詫びします。喪中の相手は年賀状が届いても責めることはほとんどないので、必要以上に気に病む必要はありません。

寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中とは存じ上げず 年始のご挨拶をお送りしてしまい 大変失礼いたしました
遅ればせながら 〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください

LINEやメールの新年の挨拶にも注意

はがきは控えても、元日にLINEで「あけましておめでとう」と送ってしまうことがあります。喪中の相手には、「今年もよろしくね」など、お祝いの言葉を使わない挨拶にしておきましょう。

よくある疑問

喪中の人に年賀状を送るのはマナー違反?

喪中の人に年賀状を送ること自体が、厳密なマナー違反とまでは言えません。ただ、喪中はがきを受け取ったあとに送ると、「お知らせを読んでいない」と受け取られかねないため、控えるのが一般的です。喪中の側がどう返事をするかは、喪中に年賀状が届いたらどうする?で解説しています。

喪中の相手にお歳暮やお年玉を贈ってもいい?

お歳暮はお祝いではなく一年のお礼なので、喪中の相手にも贈って構いません(喪中にお歳暮は贈っていいか?)。相手の子どもへのお年玉は、「お小遣い」として渡すのが無難です(喪中にお年玉はあげていいか?)。

会社や取引先から喪中はがきが届いたら?

仕事関係の相手から届いた場合も、年賀状を控えれば十分です。会社としての年賀状は担当者の喪中と関係なく送る場合もあるので、社内の慣例に合わせましょう。担当者個人あての年賀状は控えます。

まとめ

喪中はがきが届いたときのポイントを整理します。

  • まず年賀状を送らない:差出人だけでなく、同じ世帯の家族あてにも控える
  • 返事は必須ではない:気持ちを伝えたいなら、年内は喪中見舞い、年明けは寒中見舞い
  • 喪中見舞いは頭語・時候の挨拶なし:お知らせへのお礼、お悔やみ、気遣いの言葉で構成する
  • 年賀状を投函してしまったら:配達前なら郵便局で取戻し請求(配達局550円・その他750円)
  • 届いてしまったら:1月8日〜2月3日ごろに寒中見舞いでお詫びする

喪中はがきは、相手が「今年は大切な人を亡くしました」と知らせてくれたものです。形式を整えることよりも、相手の気持ちに寄り添うことが何より大切です。迷ったときは、年賀状を控え、落ち着いた時期に一言気遣いを伝える——それだけで十分に気持ちは届きます。

ABOUT ME
家族の終活ノート
家族の終活ノート
終活ブロガー
義祖母が2024年に90歳を迎えたことをきっかけに、相続・後見・葬儀を家族で一から調べ始めました。最初は「相続税ってそもそもいくらから払うの?」というレベルで、法務局に電話して手続きを確認したり、銀行の窓口で口座凍結の話を聞いたりしながら少しずつ知識を積み上げました。弁護士でも税理士でもありませんが、「同じ状況の家族が調べたらこうなった」という記録として、費用・期限・手順を具体的に書くことを大切にしています。
記事URLをコピーしました