本位牌はいつまでに用意する?四十九日までの準備と費用と白木位牌の扱いを解説
葬儀が終わり、少し落ち着いたころ。仏壇に置いてある白木の位牌を見ながら、「四十九日までに本位牌を作っておいてね」と言われたことを思い出した。でも、どこで頼めばいいのか、いくらかかるのか、いつまでに注文すれば間に合うのか、わからないことばかり——。本位牌は、多くの人にとって初めて買うものです。
結論をお伝えします。本位牌は、四十九日法要までに用意するのが一般的です。名前や戒名を刻む「文字入れ」に1〜2週間ほどかかることが多いので、葬儀が終わって1〜2週間のうちに仏具店へ注文すると安心です。四十九日法要の日に開眼供養をしてもらい、それまで使っていた白木位牌はお寺に納めます。なお、浄土真宗では位牌を使わないのが基本なので、まず菩提寺に確認しましょう。
この記事では、白木位牌と本位牌の違い、注文の時期と流れ、種類と選び方、費用の目安、白木位牌の処分まで、順に整理します。
結論:本位牌の準備 早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつまでに | 四十九日法要までに用意する |
| 注文の時期 | 葬儀後1〜2週間のうちに。文字入れに1〜2週間かかることが多い |
| どこで | 仏具店、葬儀社、ネットの仏具専門店 |
| 費用 | 1万〜5万円前後が多い。素材や装飾で10万円を超えるものも |
| 開眼供養 | 四十九日法要の日に、あわせて行うのが一般的 |
| 白木位牌 | 法要のあと、お寺に納めてお焚き上げしてもらう |
| 浄土真宗 | 位牌ではなく、法名軸や過去帳を用いるのが基本 |
白木位牌と本位牌の違い
白木位牌は四十九日までの仮の位牌
葬儀のときに祭壇に置かれる、白い木地のままの位牌が「白木位牌」です。葬儀社が用意してくれることが多く、四十九日までの仮の位牌として使います。四十九日までは、後飾り祭壇に遺骨や遺影と一緒に安置しておくのが一般的です。
本位牌はこれから先ずっと仏壇に祀る位牌
本位牌は、漆塗りや木製のしっかりした作りの位牌で、四十九日以降、仏壇に祀って故人を供養していくためのものです。四十九日法要の日に、僧侶に開眼供養(魂入れ)をしてもらうことで、故人の魂が白木位牌から本位牌に移るとされています。
いつまでに、どうやって注文する?
本位牌ができるまでの流れ
- 葬儀白木位牌(仮の位牌)を使う葬儀社が用意してくれることが多い
- 葬儀後1〜2週間戒名を確認して、仏具店に注文する白木位牌の写真を持っていくと文字の間違いを防げる
- 法要の1週間前まで本位牌を受け取り、文字を確認する文字入れには1〜2週間ほどかかることが多い
- 四十九日法要開眼供養をして、白木位牌をお寺に納める白木位牌はお寺でお焚き上げしてもらう
- 法要のあと本位牌を仏壇に安置する
文字入れに1〜2週間かかる
本位牌には、戒名や没年月日などを一文字ずつ彫ったり書いたりする「文字入れ」が必要です。仏具店や位牌の種類によって違いますが、1〜2週間ほどかかることが多く、特注品ではさらに時間がかかります。四十九日法要の日程が決まったら、逆算して早めに注文しましょう。四十九日法要の準備全体は、四十九日法要の準備と費用相場で解説しています。
どこで買えばいい?
- 仏具店:実物を見て選べ、文字入れの相談もしやすい
- 葬儀社:葬儀を頼んだ葬儀社が手配してくれることもある
- ネットの仏具専門店:種類が多く、価格を比べやすい。文字の確認方法を事前にチェック
文字の間違いを防ぐコツ
戒名は難しい漢字が使われることが多く、一文字でも間違えると作り直しになります。注文するときは、白木位牌や、お寺からもらった戒名の紙を写真に撮って渡すと確実です。仕上がる前に、文字の見本(校正)を確認させてもらえるお店を選ぶと安心です。
本位牌の種類と選び方
主な種類は3つ
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 塗位牌(ぬりいはい) | 漆塗りに金箔などで仕上げた、昔ながらの位牌。いちばん一般的 |
| 唐木位牌(からきいはい) | 黒檀や紫檀など、木目を生かした落ち着いた位牌 |
| モダン位牌 | ガラスや明るい木材を使った、洋室にもなじむデザインの位牌 |
大きさは仏壇とご先祖の位牌に合わせる
位牌の大きさは、仏壇の大きさに合わせて選びます。すでにご先祖の位牌がある場合は、それより大きくならない、同じくらいか少し小さいものを選ぶのが一般的です。ご本尊より高くならないようにすることも目安になります。迷ったら、仏壇の写真と寸法を持って仏具店に相談しましょう。
位牌に書く内容
一般的には、表面に戒名、裏面に俗名(生前の名前)・亡くなった年月日・享年(行年)を入れます。宗派や地域によって書き方が違うこともあるので、仏具店で確認しながら決めましょう。夫婦で一つの位牌に並べて入れる「夫婦位牌」にする家庭もあります。
本位牌の費用の目安
1万〜5万円前後が多い
本位牌の価格は、素材や大きさ、装飾によって大きく変わります。一般的な塗位牌や唐木位牌であれば、1万〜5万円前後のものが多く選ばれています。金箔や蒔絵の装飾が入ったものや、高級な木材を使ったものでは、10万円を超えることもあります。
文字入れ代が別にかかることも
位牌の本体価格とは別に、文字入れ代がかかるお店もあります。見積もりのときに、文字入れ代が含まれているかを確認しておきましょう。なお、本位牌の購入費は、相続税の計算で差し引ける葬式費用には含まれないとされています。
開眼供養と白木位牌の処分
開眼供養は四十九日法要と一緒に
本位牌の開眼供養は、四十九日法要の当日にあわせて行うのが一般的です。法要の日に、本位牌を忘れずに持参しましょう。開眼供養のお布施を四十九日法要のお布施とまとめて渡すか、別に包むかは、お寺によって考え方が違うので、事前に確認しておくと安心です。
白木位牌はお寺に納める
役目を終えた白木位牌は、四十九日法要のときにお寺に納めて、お焚き上げしてもらうのが一般的です。自分で捨てることはせず、お寺に相談しましょう。
浄土真宗の場合は?
本位牌は必要?宗派で確認
浄土真宗では、亡くなった人はすぐに仏になると考えるため、本来は位牌を用いません。代わりに、法名(浄土真宗での戒名)を書いた法名軸を仏壇にかけたり、過去帳に記したりするのが基本です。ただ、実際には位牌を作る家庭もあります。どうするかは、菩提寺に相談して決めましょう。
よくある疑問
四十九日に本位牌が間に合わなかったら?
間に合わなかった場合は、白木位牌のまま四十九日法要を行い、本位牌ができてから改めて開眼供養をお願いします。お寺に事情を伝えれば対応してもらえるので、慌てなくて大丈夫です。
仏壇がない場合、本位牌はどこに置く?
仏壇がない場合でも、本位牌を作って、棚の上などに小さなスペースを設けて祀ることができます。最近は、位牌と写真だけを置ける小さな仏壇もあります。毎日のお参りの考え方は、お線香は毎日あげなくていい?をご覧ください。
四十九日が年末年始に重なる場合は?
仏具店も年末年始は休業することがあるので、注文はさらに早めにしておきましょう。法要の日程の決め方は、四十九日が年末年始に重なったらどうする?で解説しています。
引っ越しで位牌を移すときは?
四十九日前の白木位牌は、引っ越し業者に任せず家族が自分の手で運ぶのが望ましいとされています。詳しくは喪中・忌中に引っ越しや新築はしていいか?で解説しています。
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まとめ
本位牌の準備について、ポイントを整理します。
- いつまでに:四十九日法要までに用意する
- 注文の時期:文字入れに1〜2週間かかるので、葬儀後1〜2週間のうちに
- 選び方:仏壇の大きさとご先祖の位牌に合わせる。戒名は写真で渡して間違いを防ぐ
- 費用:1万〜5万円前後が多い。文字入れ代が含まれるか確認
- 法要の日:開眼供養をして、白木位牌はお寺に納める。浄土真宗は菩提寺に確認
本位牌は、これから先、家族が故人に手を合わせる場所になるものです。慌ただしい時期ですが、早めに準備を始めれば、落ち着いて選ぶことができます。故人らしさを思い浮かべながら、家族で相談して決めてください。
